赤ちゃん歯科

歯並びが良くなる哺乳瓶の選び方と使い方

〜母乳も哺乳瓶も、どちらも大切な育児の形〜

「母乳と哺乳瓶、どちらが歯並びに良いの?」
「哺乳瓶を使うと歯並びが悪くなるって本当?」

授乳についてはさまざまな情報があり、初めての育児だと迷うことも多いと思います。
実は、母乳にも哺乳瓶にもそれぞれのメリットがあり、どちらも赤ちゃんの成長にとって大切な役割を果たしています。赤ちゃんは、お母さんのおっぱいを飲むことで舌や顎をしっかり使い、口の周りの筋肉や口腔機能を発達させていきます。
実は、この「飲む」という行為が、将来しっかり噛んで食べるための準備になっているのです。

くみこ先生
くみこ先生

哺乳の時期は食べる準備のための大事な時期です。正しい哺乳の仕方が顎の発育に影響します。


母乳のメリットと注意点

  • 舌や顎をしっかり動かすことで、将来の歯並びや噛む力に良い影響がある
  • 免疫力を高め、感染症にかかりにくくしてくれる
  • 赤ちゃんとお母さんのスキンシップにもなる

※ただし、お母さんの栄養状態によっては鉄不足が起こりやすいこともあります。


哺乳瓶・粉ミルクのメリット

  • 粉ミルクは鉄を含め栄養バランスがしっかり整えられている
  • 授乳を分担できるため、お母さんの体調や生活リズムに合わせやすい

*哺乳瓶の選び方やあげ方次第で、顎の発育が十分に促されないこともあります。


歯並びを育てる哺乳瓶の選び方

哺乳瓶を逆さにするとポタポタとミルクが垂れてくるタイプは、赤ちゃんが口を軽く挟むだけで飲めてしまいます。これでは顎や舌の運動が不十分になり、口腔機能の発達に影響してしまうことがあります。

おすすめは Bean Stalk(ビーンスターク) の哺乳瓶。
母乳と同じようにしっかり口の筋肉を使って飲めるように設計されています。

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哺乳瓶の正しい使い方

  1. ニップルは2個以上を交互に使用する
    → 赤ちゃんが1つに慣れすぎず、衛生的にも安心。
  2. ニップルは1か月を目安に交換する
    → 傷んでしまうと吸い方が変わってしまうので、早めに取り替えましょう。
  3. サイズ交換は不要
    → 母乳の乳首の大きさは変わらないため、Bean Stalk のニップルは1サイズのみでOK。
  4. 飲ませるときは頭をしっかり支える
    → 顎が上がらないように支えてあげましょう。頭が不安定だと「お口ポカン」の原因になることがあります。

私の体験から

私自身、娘が生後2か月のときに仕事復帰し、母乳と哺乳瓶の混合で育てました。
その際に使用していたのが Bean Stalk の哺乳瓶

正しく使えば、哺乳瓶でも母乳以上に顎の筋肉をしっかり使わせることができます。

母乳でも哺乳瓶でも「赤ちゃんの成長を支える」という点ではどちらも素晴らしい育児の形です。
大切なのは、赤ちゃんとお母さんに合った方法を安心して選ぶこと。ぜひ参考にしてみてくださいね。

くみこ先生
くみこ先生

お仕事の都合や兄弟の有無など育児する環境は人それそれです。

正しい情報から、お母さんの負担のない育児の形を選択していきましょう。

  • この記事を書いた人
成田くみ子,全体

くみこ先生

歯科医師 | 小学生娘のママ| 歯科医師13年目 | お子さんの虫歯治療、矯正治療を専門に診療しています。 2026年 4月に福島市笹谷に小児歯科専門の歯科医院開業します。 質問はInstagramにメッセージください。

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